コートールド美術館展
やっと会えました。
マネ最晩年の傑作「フォリー・ベルレージュのバー」
ずっとずっと見たいと思っていた一枚です。日本で見ることができるなんんて、なんて幸せなんでしょう。
当時のフォリー・ベルレージュは大衆の娯楽場、大勢の人の中で男性を相手にお酒を提供するバー。そこで働いている若い女性。目はうつろで頼りないのですが、その佇まいは堂々としていて前を向いた姿からは品さえ感じられます。以前、画集で見て以来この女性が脳裏に焼き付いて離れなかったのですが、やはり本物を見てもとても存在感がありました。
この絵を見ることができただけで今回は来た甲斐があったというものです。でもそうも言っていられないのでも他の作品も見てみましょう。
ルノワールの「桟敷席」。ルノワールにしては珍しく黒を多用していて驚きました。肌もいつものバラ色ではなく白っぽく描かれています。
又、セザンヌの「セント・ヴィクトアール山」を題材にした絵は数多くありますが、その中でも今回展示されている作品は安定感のあるすばらしいものだと感じました。
コートールドがセザンヌの絵を一番多く収集しているだけあって、たくさんのセザンヌの作品を見ることができたのもうれしいことでした。