岸田劉生展

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東京ステーションギャラリーでひらかれている岸田劉生展へ行ってきました。

先ず、迎えてくれたのは風景を描いた水彩画達です。初期の作品で油絵とはまた違った印象をうけましたが、若い劉生の当時の画風がよくうかがえるものでした。

しかし、何といっても驚いたのは肖像画の多さです。自画像に始まりバーナード・リーチなど身近にいた人々をつかまえては肖像画を描いていたそうで劉生の首狩りとまで言われていたようです。それほどまでに情熱を傾けて描いた肖像画はさすがにすばらしいものでした。一瞬にして人物の特徴をとらえ劉生ならではの仕上がりにしてしまっています。

それは、あの有名な麗子象にも引き継がれています。劉生は何枚もの麗子象を描いていますが不思議にもどれも同じ方向から描いています。4~5歳の幼子ですが、その顔つきや瞳の奥からは内面の強さがあふれ出ています。実際5歳の麗子はモデルを努めた時に長い間じっと座っていると涙が出そうになったそうです。それを父親にわからないように上を向いてこらえたといいますから相当がまん強い子供だったのでしょう。

重要文化財になっている「道路と土手と塀」は迫力そのものでした。いきなり目の前に坂が現れて登りたくなるほどです。

電信柱の影がとても印象に残りました。

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