ゴッホ展
ゴッホ展というといつも長蛇の列で待ち時間も長いので今回も覚悟して出かけました。しかし、着いてみると10分待ちとのこと。ラッキーとばかり勇んで中にはいりました。
ところが、中は大変混雑していて絵の前は人だかり。とてもゆっくり見て歩くというわけにはいきません。
そこで、いつものように順番は無視して空いているところから見ていきます。
ゴッホの初期の作品は「ジャガイモを食べる人々」のように貧しい人々を描いたものが多いせいかずっと暗いイメージを抱いていました。
しかし「雨」という水彩画を見て考えが変わりました。
なんとみずみずしい作品でしょう。ゴッホがパリに出る前の絵に対する姿勢や情熱が感じられます。
パリでは印象派の影響を受け、色彩が豊かになってきます。見ているこちら側の心にも色が差し込んできて、だんだん軽やかな気分になってきます。
特にアルルに移ってからは格別です。「サント・ド・ラメールの風景」というクレラーミュラー美術館から来た作品があります。
初めて目にしましたが、空の色は印象派を思わせ、落ち着いた構成と明るい色彩はとても美しくてなんだか楽しくなってきました。
この作品に出会えて本当によかったです。