奥田元宋・小由女美術館
奥田元宋・小由女(げんそう,さゆめ)美術館へ行ってきました。
美術館は広島県北部、三次(みよし)市にあります。入口を入ってロビーに行くと東を臨む窓があります。そこから月の出が鑑賞できるしくみになっています。元宋の作品「待月」をイメージして作られているそうです。目の前には水が張られており、満月の夜にゆっくりと水面に映る月を眺めたいものだと思いました。
元宋の絵は自然を描いた作品がほとんどで、真っ赤に燃える山並みは圧巻です。元宋の赤と言われるだけあって、とても魅了されました。
小由女さんの作品は絵ではなく人形です。でも、今まで思い描いていたどの人形とも違っていたのには驚きました。かわいいとか郷愁をそそるとかではなく、この世の物ならぬ雰囲気が漂っているのです。色も淡いオレンジやグリーン、ピンク、白で無機質な感じさえします。材質が樹脂というのもその理由かもしれません。美しくそして不思議な世界にしばし浸って帰ってきました。